<移動1、2、3  二つの蝶番>

p108

 ヘテロドックス・オポジションの分類を可能にする移動の方法の無矛盾性をなおも見ていく。

 「対角線上のヘテロドックス・オポジション」

 図236。
 このロコック・エンディングにおいて、移動はない。ただひとつの蝶番、b8ーh2で折りたたむことで重なり合わされるが、これが対角線上のヘテロドックス・オポジションにおけるipso facto、最も単純な法則である。
236.jpg

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<いとう註:「ipso facto」は僕のイタリア語辞書にもラテン語辞書にも載っていなかった。「単純な事実」を指すと思われる。
 さて、ここからがまた面白いところ。デュシャン『遺作』の構造に酷似した図が次に来る>