<オポジション>あるいはオーソドックス・オポジション

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 ここで我々はクリティカル・スクエアの第3のカテゴリーの研究に入る。

 1本の縦列上のクリティカル・スクエア、“Dedrle フォーメーション”である。

 図23のポーンの位置関係は、このクリティカル・スクエアの第3のカテゴリーを作っている。

 白はここで、自軍のポーンがあるマス目だけでなく、背後の2つのマス目もただちに守らなければならない。

 このポーン自体、“クリティカル・スクエア”上にある。境界のマス目のカテゴリーでは、黒ポーンが占めるマス目をクリティカル・スクエアとは見なせない。防がれたマス目(白ポーンが占拠しているマス目)と、黒ポーンの利きのために、正面からの攻撃ができないからである。

 Fr. Dedrle は、こうしたシステマティックなポジションを研究した最初の人物だったことを注記しておく。

 Kf1もしくはKf2とすれば、クリティカル・スクエアのひとつを占拠できるのはすぐわかる。しかし、これでは黒にgポーンと白のポーンとの交換を許してしまい、つまり白の負けとなる。白は以下のように進めなければならない。

1 Kh1!  ...(1 Kf1?は負け。以下、Kd2 2 Kf2 Kd3となって、白はf3のポーンに妨害され、オポジションを維持できない)
1 ...   Kd2
2 Kh2 など(1 ... g4 なら、2 Kg2!=)

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<いとう註:難しくなってきた……。ここはもうまったくわからない。
 まず、おさらい。「クリティカル・スクエア」とは、「守らなければならないマス目」。
 そして「境界のマス目」とは、「ブロックし合ったポーンの、白黒それぞれの左右3つのマス目」。
 で、黒ポーンの効きとは、つまりd4f4h。
 まずこの図の状態ではポーンが直接ブロックし合っていない。がしかし、白ポーンは一歩前に出れば、黒ポーンのどちらかに取られる。自らは動くことが出来ない。
 その状態で、黒ポーンの位置はクリティカル・スクエアではないというのである。
 このポジションでは白にとって、黒ポーンの位置を襲うことは有効でないということになる。
 具体例を見てみると、「Kf1もしくはKf2」では「黒にgポーンと白のポーンとの交換を許してしま」うという。黒gポーンが前に出てくれば、白ポーンはそれを取る。がしかし、交換にはならない。むしろ、白ポーンは自由になって相手盤面の端へと動き出すだろう。したがって、黒gポーンが出てくるためには黒キングがその近くに行き、gポーンを取った白ポーンを取るということを示しているのだろうか。
 そこで白キングはなんと「Kh1」とする。盤の右端に離れてしまう。そして、もし黒のgポーンが前に出てきたらすかさずKg2とするという(それがいい手だと「!」マークが付いているのである)。なぜ、白ポーンが黒ポーンを取らずに、キングをg2に動かすのか……?  このままではポーンの交換ののち、もはや白陣営にはキングだけが残されるのだからである。
 唯一わかるのは、「1 Kf1?は負け。以下、Kd2 2 Kf2 Kd3となって、白はf3のポーンに妨害され、オポジションを維持できない」 という原理原則のみだ。しかし、ここでも黒eポーンが前に出てくれば、ポーンの交換はほとんど必至。白はどうしたって不利になる。
 すいません。手におえません……。
 …………先が思いやられる。
 どなたかおわかりになったら教えてください……>

<いとう註:図の上に「Dr.H.Neustadt.International Chess Mag.1890>とあり、下には「白番でドロー」とある>