2006年02月

55-9-2-P97

    <透過体>

p97

 III-V.ハルバーシュタット(習作1)

 対角線上のヘテロドックス・オポジション、移動2。

 赤の破線で折りたたむ。

III.jpg

55-9-2-P95

    <透過体>

p95

 II-R.ビアンケッティ(勝利)

 対角線上のヘテロドックス・オポジション、移動1。

 赤の破線で折りたたむ。
II.jpg

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<いとう註:上部の主要領域を鑑賞者の方向とすれば、『遺作』の中身は逆さに印刷されたアルファベットの部分だと想像することが出来る。もちろん、その場合、破線は覗き穴のある壁と、崩れた壁の2つに相当するのだが……。
 果たして『遺作』の裸体は幾つの移動に値するのか。『遺作』の床に隠されたチェス盤が、移動のマスの数を示しているように思われる>

55-9-2-P93

    <透過体>

p93

 I-C.D.ロコック

 対角線上のヘテロドックス・オポジション、移動0。

 赤の破線で折りたたむ。
 
I.jpg

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<いとう註:パラフィン紙のスキャンは難しく、本来の美しさが写真に出ないのが残念だ。
 赤のマス目は、もう少しきれいに印刷されているのだが……。
 逆さになったアルファベットは、つまり裏面から印刷された部分。 >

55-9-2-P91

    <透過体>

p91

 ヘテロドックス・オポジションの分類の基礎をなす8つの例を比較するため、それぞれの例に共通な重ね合わせの原則を使用してきた。

 我々は8つの盤面を透明な紙に複写し、折り目を赤い破線で示すことで、移動(黒の破線で示す)のあるなしにかかわらず、白の主要領域と黒の主要領域が重なるメカニズムを見せよう。

 また、これら8つの<透過体>は、ヘテロドックス・オポジションの法則によってグループ化される。

 I ロコック-------------対角線上、移動0
 II ビアンケッティ(勝利)-----------移動1
 IIIハルバーシュタット-------------移動2
 IV ビアンケッティ(ドロー)-----------移動3
 Vハルバーシュタット-----縦列上、移動0
 VI ラスカー・レイヒヘルム-----------移動1
 VII ハルバーシュタット--------------移動2
 VIII ハルバーシュタット--------------移動3

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<いとう註:ここからが本書の、書物としての白眉である。
 文章にある通り、本はここからパラフィン状の紙となり、表と裏に“重ね合わせることの出来る”主要領域が印刷される。デュシャンを少しでも知っている者なら、百人が百人ともそのページから『大ガラス』を思い出すだろう。幾何学的図形を透明な紙に印刷した数枚のページは、実に美しい。
 そこで、この<透過体>(transparents)に関しては、そのままページをスキャンして掲載する>
 

55-9-2-P90-235

    Contributo alla teoria dei finali di soli pedoni(p65)
    『ポーンエンディング学説への寄与』>

p90

<第四の構図>

 図235。
ふたつの主要領域ABCDEは、それぞれ縦列3つの移動で照応する。すなわち、白の主要領域を左に縦列3つ<置換する>と(AをA'に)、正確な重ね合わせが得られる。

  解決。
 
 1:白キングb1(d)で、二次的ヘテロドックス・オポジションの位置を取る。

 黒キングはc8の<通り道>に沿って主要領域に入るか(EかC)、極h6を目指す。

 もしも1:黒キングb8なら
 2:白キングc1  黒キングa8
 3:白キングd1  黒キングb8
 4:白キングe1  黒キングa8
 5:白キングf1でキング側にて勝利

 もしも1:黒キングd8なら
 2:白キングc2でクイーン側にて勝利
235.jpg

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<いとう註:「キング側」とは白の場合、盤面の右側を指す。「クイーン側」は左>
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